「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは？食べごろや食べ方をご紹介

先日、パルマハム協会、及び、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会共同開催のプレス向けイベントにて、長年にわたって日本とイタリアの食文化の交流に尽力されている北村光世先生から、「パルマハム」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の魅力を教えて頂く機会を得ました。

前回は、「そもそもパルマハムって？」というお話をお届けしたのですが、今回は「パルミジャーノ・レッジャーノ」について！

「パルミジャーノ・レッジャーノってどうやって出来るの？」
「食べごろはいつ？」「おいしい食べ方は？」

などなどイタリア料理の奥深さをじっくりと伺うことが出来て、ますます好きになりました。

本物のおいしさ　パルミジャーノ・レッジャーノとは？

「パルミジャーノ・レッジャーノ」は、9世紀以上の歴史を持つ、北イタリアのチーズ。
今でも伝統的な製法で作られており、職人と自然が育む世界でも名高いチーズです。

生産地は前回ご紹介したパルマハムと同様、レッジョ・エミリアのエリア。
（もちろん、これら２つ、同じ気候と土壌と人々に育まれてきた食材同士、相性はバツグンです。）

この大きな樽型のチーズ、観たことありませんか？
パルマハムの刻印と同じように、こんなふうに側面に書かれた文字から、すべての製品情報や、認定を読み取れるのだそうです。

食べごろは？

「パルミジャーノ・レッジャーノ」は、熟練の職人さんがたたいて音を聞きながら熟成を感じ、食べごろを見抜いていくそう。
大体24カ月くらいが食べごろだそうです。

カット面に白い点々が見えれば、美味しい証拠。
これはアミノ酸の結晶なんですよ。

…ちなみに、パルミジャーノ・レッジャーノは、アミノ酸がたっぷりなのでお出汁にもなります！
外側にワックスを掛けていないので、硬い部分をミネストローネのお出汁に使ったり、リゾットに煮込んだり。

とっても体にイイ！

突然ですが、モッツアレラ―チーズってお豆腐みたいな見た目で、なんとなくお腹にやさしいイメージありませんか？

なのですが、なんと、このモッツァレラチーズよりも軽くて体に良いのが、「パルミジャーノ・レッジャーノ」なんです。

イタリアでは、お腹をこわした時に、パルミジャーノ・レッジャーノのリゾットを食べるという話があるほど、それは滋養豊富で身体に優しい食材だと言われているのです。

「パルミジャーノ・レッジャーノ」の美味しい食べ方

さて、そんなパルミジャーノ・レッジャーノの、とっておきの食べ方をご紹介します。

切り方で味が変わる？！

パルミジャーノ・レッジャーノは、その切り方で、食感と味が変化が出ます。

写真をご覧ください。

左上は、アーモンドナイフでかち割ったモノ。
チーズにストレスを掛けないので素材の味がより感じやすい。

手前はスライサーで削ったもの。塩分をやや多く感じるのでサラダにいいですね。

そして右上はグレーターでおろしたもの。
ほかの味を損なわない柔らかい味わいになるので、パスタにかけるとピッタリです。

食事のスタイルによって全く違う風味や食感が楽しめるのが魅力ですね。

こだわりたい方は、専用の道具を手に入れてもイイかもしれません。

「パルミジャーノ・レッジャーノ」の簡単レシピ

さて、切り方を学んだところで、他の食材と組み合わせる「簡単レシピ」をご紹介しましょう。

洋ナシとパルミジャーノ・レッジャーノのサラダ

うすーくスライスしたパルミジャーノ・レッジャーノと、オリーブオイルのみ！
お味も見た目もとっても上品で美しい一皿でした。

パルミジャーノ・レッジャーノごはん

これが、前述の「身体にやさしいマンマのチーズリゾット」です。

実は炭水化物をオリーブオイルでコーティングすると、血糖値が上がらないことが実証されているそう。何もかもオリーブオイルを掛けて頂いている私には、最高の情報です（笑）

ラディッキオ・ロッソのパルミジャーノ・レッジャーノ焼き

オーブンでこんがり焼いてもおいしいですね。ラディッキオの苦みとチーズの優しさが、癖になりそうなお味です。

パルミジャーノ・レッジャーノの硬いところを焼いて、熱々で

パルミジャーノ・レッジャーノの周りの硬い部分の、マニアックな食べ方。
チーズの旨味が引き出されています。

お餅を焼いた感覚かな？でも熱いうちに頂かないとどんどん硬くなるー。

かち割りパルミジャーノ・レッジャーノとクルミ、お好みでバルサミコ酢をかけて

パルミジャーノ・レッジャーノだけだと、食後酒のおつまみっぽいけど、熟成させたバルサミコを掛けることによってデザートに大変身。
コーヒーなどとも相性抜群です。

…と、以上、「パルミジャーノ・レッジャーノ」について、いかがでしたでしょうか。

ただ美味しいと食べるより、創り手の想いや、バックグラウンドを知っていくと、こんなに味覚や感性に響くのだと知りました。
その感動が少しでも皆様に届いたらいいな…

ライフスタリスト乃浬子でした。

今回お世話になったのは…

パルマハム協会、及び、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会

また、会場は、飯田橋駅前のサクラテラスの中にある、オシャレなイタリアン「ルッコリーナ」。

パルマハムと、パルミジャーノ・レッジャーノを活かすお料理に併せて、抜群のセンスでワインもご提供くださいました。
こだわりのイタリア料理とワインをカジュアルな雰囲気で味わえるので、ぜひまた行ってみたい。