【特集:おひとりさまオペラ(5/7)】オペラを”創る”人たちに注目!衣装や音楽について。
「これさえ読めば、おひとりさまでオペラを楽しむことができるようになる!」特集:おひとりさまオペラ。
これまで、
1.「オペラってどこで観れるの?」「チケットはいくらくらい?」
2.「ドレスコードってあるの?」「幕間の楽しみ方って?」
3.「予習は必要?」「おすすめの演目は?」
・・・などの基本情報をお届けしてまいりました。
すでに、「おひとりさまデビューを果たしたよ!」というウレシイ声が続々と届いています。
さてさて、後半は、みなさんがどんどんオペラが好きになっちゃいそうな、バックステージトーク(裏話・秘話) をご披露しちゃいたいと思います。
オペラをこよなく愛するスタイリストが、オペラの衣装や舞台、音楽について、今まであまり語られなかった魅力を・検証しちゃいますよ〜!
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オペラを”創る”人たちに注目!
オペラは究極の総合芸術。
オペラに携わる方たちは、歌い手、マエストロ(指揮者)とオーケストラ、コーラス、バレエダンサーなど”出演者”さんたちと、
大道具、照明家、コスチュームデザイナー、メイクアップアーティスト、振り付け家、などなどの”裏方”さんたち、
それら超一流のアーティストが、それぞれの才能と技術を結集させ、舞台を創りあげるのです!
いわば最強のチームプレーがオペラなんですね。
衣装やセットのすばらしさ
昔と比べてビデオ収録がポピュラーになった昨今、衣装やメイク、セットや小道具の時代考証がどんどん求められるようになりました。
役者さんだけでなく衣装もセットも超クローズアップになるので、細部のデザインや素材の質感など、裏方さんたちのこだわりも半端じゃない。
全体の色彩やトーンのバランス、小道具集めへの想い、ライティングの美しさ、セット変換のすばらしいテクニックなども、オペラ鑑賞の醍醐味!ぜひぜひ感じてみて♡
ちなみに・・・最近では、表現の多様化につれて、時代設定が変わることもあるんですよ。
例えばプッチーニの”ラ・ボエーム”の原作は1850年代パリだけど、現代が舞台になったりする事も珍しくありません。
そんな舞台に出逢ったら、演出家さんの感性を思いっきり味わってみるのもいいかも!
(ただし音楽や言語は変えないのが基本的なルールです。)
オペラ歌手とオーケストラの音の饗宴
オペラが他の舞台(ミュージカルやお芝居など)と大きく違う点は、マイクを使わず全てガチンコの生!ってこと。
歌(ソリストと合唱)と、楽器の演奏(オーケストラ)の音のみで物語を進行していき、指揮者(マエストロ)が全体の調和を図ります。
ソリストとは主役歌手のこと。
大きく分けると高音順に、女性はソプラノ、メゾソプラノ、アルト。男性はテノール、バリトン、バスに分けられます。
ソプラノとテノールの恋路をバリトンが邪魔するみたいなパターンが多いかも(笑)
また、”ズボン役”と言って、メゾソプラノやアルトの女性歌手が男性役を演じることも!宝塚っぽくてちょっと面白いですね。
アリア(独唱)や、デュオ(二重唱)などには名曲がたくさんあるし、壮大なコーラスのすばらしい曲もたくさん!
オーケストラのみなさんは”ピット”といって、舞台の手前下にある狭いスペースにハマって演奏するので、オペラではある意味縁の下の力持ち。
でも、幕が開く前に楽器だけで奏でる美しい曲もたくさんあるので、オペラの序曲や前奏曲などにも着目してみると、楽しみが増えますよ。
さてさて、今回のオペラを”創る”人たちのお話は如何でしたか?
次回は、「オペラ歌手さんは声がいのち、とはいってもビジュアルって大切だよね!」「オペラのストーリーは昼メロみたい?!」などの楽しいお話です。どうぞお楽しみに~♪
おまけコラム:乃浬子のおひとりさまオペラ体験~その4~
裏方好きな私は、実際の劇場の施設・設備を紹介する”バックステージツアー”が大好き♪
NYメトロポリタンオペラハウスは観客に開かれた劇場で、ほぼ毎日このツアーが開催されていて、予約を入れておけば誰でも気軽に参加出来ました。
オーケストラピットやセットを観たり、衣装やウィッグ、小道具のストック、アトリエ、そして役者さんたちの楽屋、ソプラノやテノールなど主役のピアノ付き個室や、コーラスの控室などなど、ありとあらゆる場所を観て回れて、表舞台とはひと味違ったオペラの魅力に出逢えました。
運が良ければ、その日に出演する役者さんとバッタリ!みなさん気さくに声をかけてくださったよ~♪
1995年にNYのメトロポリタンオペラオーケストラにハーピストとして選ばれたときお会いした日本人のハープ奏者、安楽真理子さんが今も活躍なさっています。あれからもう20年!!
今や大ベテランになった真理子さんに、先日観た”メトオペラビューイング”で久しぶりにお逢い出来てホントにうれしかった〜!これからも応援しています!
*新国立劇場は日によって終演後にバックステージツアーがあるそうです。詳しくは劇場03-5351-3011にお問い合わせくださいね。
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