「A.B.C-Zやキスマイは…」「タッキーもそう言ってます!」音楽朗読劇「日本文学の旅」囲み取材トーク書き起こし!
2020年7月9日~22日まで、よみうり大手町ホールで上演される、音楽朗読劇「日本文学の旅」。
今作で司書と読書家に扮し、文学作品を立体化する朗読劇に挑むのは、ジャニーズ アイドルグループ「A.B.C-Z」の橋本良亮さんと俳優の新納慎也さんの2人です。
そんな新しいカタチの朗読劇の初日前日、記者に向けた囲み取材&ゲネプロが行われ、出演者2人と上演台本・演出を手掛けた鈴木勝秀さんが登壇。稽古での手応えなどを語ってくれました。
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音楽朗読劇「日本文学の旅」とは
「日本文学の旅」は、あらゆる日本文学作品が揃っている”架空の図書館“を舞台に、司書と読書家に扮した2人の旅人が時空を超えた文学の旅をする…というお話。
“架空の図書館“には、「古事記」「日本書紀」「源氏物語」の他、夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介などの近代文学まで、日本人の心の原点とも呼べる数々の珠玉の文学作品が揃っています。
2人の文学の旅人は、数多ある作品群から、選りすぐった名シーン、名セリフを朗読し、オリジナル音楽とともに各作品を立体化します。
歌と音楽を融合した新しい朗読劇です。
“音”を軸とした演出
演出 鈴木勝秀さんが施すのは、よみうり大手町ホールの音楽ホールとしての特性を最大限に活かした、”音”を軸とした舞台。
シンプルな舞台美術、モノトーンの衣裳、スタイリッシュな照明。歌とともにエンタテイメントとしての成立を目指します。
日本語としての面白さ、美しさを前面に押し出した「日本文学の旅」は、限りなく音楽に近い演劇作品をお届けします。
キャスト
図書館の司書役 橋本良亮(A.B.C-Z)
1993年7月15日生まれ
千葉県出身 B型
「図書館というものとあまり触れ合った事がないので、この舞台を通じて色んな勉強をさせてもらえたらな、と思っております。
図書館は無限の宇宙だと思いますので、みなさんもぜひそこに飛び込んで楽しんでいただけたら。」
読書家役 新納慎也
神戸市出身。
関西を中心にCM、コレクション、雑誌などでの活躍の後、歌唱力とダンス力、容姿を武器に、現在はミュージカルの舞台を中心に活動。
「『現代小説は読むけど、古いのはちょっとね』と思っている皆さん多いと思います。(中略)
『死ぬまでには日本文学を読まなきゃいけないな』と思ってるかもしれないのですが、この作品を見れば分かったような気になるんじゃないかな、しかもポップにファンキーに!…っていう作品になると思います。」
自粛明け、ジャニーズ初の舞台への想い
今回の「日本文学の旅」が、外出自粛期間があけて以降、ジャニーズでは初の舞台上演となる事について
橋本さん:「自粛があけて初舞台というのを1か月前に聞いて、もちろんプレッシャーもすごかったんですよ。
1か月前までは『A.B.C-Zのセンターとしてがんばろう』という思いでいたのを…、でもここ最近実感がわいてきて『ジャニーズ事務所でのトップバッターで』という気持ちが芽生えましたね。」
お互いの印象は?
橋本さん:「新納さんはめちゃくちゃ優しいですね。毎日ずっとブラックコーヒーを飲んでます(笑)」
新納さん:「コロナ以降 初めて舞台の稽古に入って『こんな弊害があるんだな』と気づいたのは、ご存知の通り、ソーシャルディスタンスで、稽古場でも橋本君にあんまり近寄れないんですよね。
そうすると仲良くなるタイミングがないっていうか。
役者同士の芝居を重ねていく時には、ソーシャルディスタンスとか言ってられないはずなのに守らないといけない…。
ハイタッチしたいしハグもしたいし、背負い投げとかもしたい。もっとキャッキャキャッキャしたいのに。」
橋本さん:「夢の中でしましょう(笑)」
古典文学を扱う舞台の難しさについて
Q:稽古は出来ていますか?
橋本さん:「全くできてないです(笑)」
鈴木さん:「今回は古典を扱った作品なので、初見では読めない。それを読めるまでになるまで結構時間がかかりましたね。それがもっと稽古したいっていう想い(全く稽古できていないという発言)につながっているんじゃないかな?」
新納さん:「どこで切れている文章なのかもわからないような状態で、でも橋本君は3日後には読めるようになって今ではしっかりと読めるように。この速度はものすごい。」
橋本さん:「漢字も読めないし…。フリガナふるのに3日かかりました。でも、新納さんは1週間かかったって。」
新納さん:「台本もらって読みすすめて、3ページくらい、そうするととりあえず寝かそうってなって(笑)そしてまた2、3ページ…という感じで1週間かかりましたね。」
橋本さん:「もう1つ難しい面で言えば、僕は滑舌が悪いので、その点がちょっとな~っていう。
朗読劇だと声だけで勝負みたいなところがあって、そこが緊張します。千秋楽までには克服したい…。」
Q:歌いますか?
橋本さん:「歌います!」
鈴木さん:「オリジナルです。それから古い曲のニューアレンジとか、日本の昔の音とかを使った曲とかを大嶋吾郎くんが書いてくれて。セリフもかなり音楽です。
昔の言葉っていうのはリズムを大事にしていて、それを読むことによって音楽のように聞こえるセリフっていうのがたくさんあります。
だから全体が音楽になっているっていう風に思ってもらえれば。」
新納さん:「全編すごく難しいです。でも難しいと感じるのは僕たち2人だけでよくって、『お客さんが理解できるんですか?』って聞いたら、演出の鈴木さんが『お客さんは理解しなくていい。日本語の流れるような美しさを音楽として耳で聞けばいい。有名な文章を使っているからわかります。』って言われました。」
Q:初日を明日に控え、今一番思っていることは?
橋本さん:「滑舌です。(会場笑)
噛まない噛まない噛まない…って思うとプレッシャーで噛んじゃうのであんまり思わないようにしています。あとは、自分も理解しつつ、お客さんに理解してもらえるようにという思いで。」
新納さん:「ホントに僕は舞台の人間で、3月の舞台も中止になってずーっとただただひたすら家にいるっていうだけ…役者なんかはみんなそうなんですが…割と早い段階でこうやって舞台をさせていただいて、やっぱりホッとするし嬉しいし。
1席飛ばしであろうがお客さんがいるってこんなに素敵なんだな、という。
今、配信であったり映像作品だったりいろいろありますが、この作品は劇場でこそじっくり座って感じでいただきたい作品なので、劇場に戻れたのは嬉しいです。」
自粛中は何を?新たなチャレンジは?
橋本さん:「新しいチャレンジは、料理とかですかね。あとトマトの栽培、ルッコラの栽培だったりとか、結構育ててますね。
キッカケは…暇だからです。」
新納さん:「僕はマグカップを売り出しました。今までそういう事してなかったんですが、何か収入を得ないとという、経済的な理由で(笑)」
ジャニーさんへの想い
橋本さん:「明日でちょうど亡くなって1年、絶対に後ろの方で見てくれてると思うので、自分の中でジャニーさんと会話しながら頑張りたいと思います。
『なんでジャニーズの(自粛明け)初舞台、SHOCKやDREAM BOYSじゃないんだよ』って思われないように(会場爆笑)」
後輩に伝えたいことは?
橋本さん:「A.B.C-Zやキスマイ(Kis-My-Ft2)とかは先輩の背中を見て育ったと思うんですが、今の子たちってのは先輩の背中を見てるとは思うんですが、ちょっとイイ感じにズレているというか。
自分自身の個性を発見して育っていると思うので、僕はそれでいいんじゃないかなと思ってます。たぶんタッキーもそう言ってます!(笑)」
見て下さる方にメッセージを
新納さん:「劇場がこんなに長い間クローズしたのはおそらく戦後初めてで、やっと劇場が開いて僕は舞台に復帰します。
こんな状況下で皆さん不安が多いと思いますが、万全の体制でお迎えします。
劇場に来てこそ、感じられる作品とか、演劇の力ってそこだと思いますので、対策して劇場に来ていただきたいです。
生の演劇を感じていただいて、この文化を絶やさないという事を意識してもらえれば僕としては嬉しいです。ぜひ劇場にお越しください。」
橋本さん:「この騒動で大変ですけど、見たいと言ってくれるお客さんがチケットをとってくださって、そしてスタッフさんがいるからこそ、僕たちこうして舞台に立てているので、あした綺麗に初日を迎える事が一番ですね。
明日の公演終えて、ジャニーさんが笑ってくれたらいいな、と思っております。
ジャニーさん観てて!」
公演概要
上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:橋本良亮(A.B.C-Z)/新納慎也/大嶋吾郎(ヴォーカル・ギター)/鈴木佐江子(ヴォーカル)
公演日:2020年7月9日~22日(21回公演)
会場:よみうり大手町ホール
チケット料金 予約
チケット料金:全席指定9,500円(税込)
*プログラム付き *未就学児童入場不可
プレイガイド
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■お問合せ:Zen-A(ゼンエイ)
03-3538-2300(平日11:00~19:00)
主催:読売新聞社/全栄企画株式会社
制作:株式会社ちあふる/株式会社クオーレ
*本公演は、新型コロナウイルスの感染予防対策のため、座席は政府や東京都などから示されたガイドラインに従って販売いたします。
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