佐藤二朗、こっそり観に行き「何が何でもバレないで帰ろうと思った」顔隠しながら帰宅も”余計目立った”

ライター 35-45WOMAN編集部

「名無し」舞台挨拶

俳優・佐藤二朗さんと丸山隆平さんが6月7日、東京・kino cinéma新宿で開催された映画『名無し』の大ヒット御礼舞台挨拶に登壇。
公開から手応えを感じている作品への思いや、撮影の背景にある日本映画界への問題意識など、率直な言葉で語りました。

公式サイト
映画『名無し』冒頭映像【77.4秒】|5.22(金)全国公開

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「顔を隠して歩いていたら、余計目立っちゃって」

舞台挨拶の冒頭、佐藤さんは前日に一人でこっそり自作を映画館へ観に行ったことを明かしました。「何が何でもバレないで帰ろうと思い、顔を隠す仕草をしながら歩いていたら、余計目立っちゃうんですけど」と苦笑いしつつ、「怪しいやつだと思われながらも、なんとかバレずに済みました」と報告。

一方の丸山さんも上映3日目に六本木の映画館へ足を運んでいたといい、「全くバレなかった。それだけ皆さんが作品に没入して観てくださっている感じがしました」と語りました。

「作品が生き物のように育っている」考察ブームに本人も驚き

公開後、SNSでは作品への考察投稿が相次いでいます。佐藤さんは「自分で書いていても気づいていないような考察をしてくださる方もいて、もう僕や監督、出演陣、スタッフ陣の手を完全に離れて、まるで生き物のように作品が育っている感覚がします」としみじみ。評価が二分していることについても「賛否あっていいと思っています」と話し、賛でも否でも遠慮なくSNSに書いてほしいと呼びかけました。

5年間、30人のプロデューサーに断られ続けたオリジナル脚本

この作品が生まれるまでの経緯について、佐藤さんは「5年ほど前に一人でウジウジとこの作品を書いて、30人ほどのプロデューサーに見せました」と振り返りました。しかし「今の日本映画界では有名な漫画や小説といった原作が担保になるので、オリジナルは後回しになる。それがずっと定説になっていた」と語り、それでも賛同者が現れて実現にこぎつけたといいます。

116館という小規模公開ながら興行収入2億円を突破した現状に、「オリジナル脚本で、しかもこの小規模公開としては異例のヒットになっている。僕はこれに、日本映画界の未来として、言葉にできないほどの光を感じています」と前を向きました。

丸山さんも「こういった映画が注目されるのは嬉しい。映画は元々”余白の芸術”だと思うんですよ。今はエンタメ性の高い、最後にはちゃんと解決する分かりやすい作品が多く見られている中で、こういう映画が多くの皆さんに届いているという現状には意味がある」と語りました。

「毎日、妻にハグを断られております」

作品のテーマである「人と繋がりたいという願い」にちなんだトークでは、佐藤さんが「全く人と繋がれなくなった、あるいは自分でそう思い込んで繋がることを諦めてしまった人間はどうなるのか、という視点で書き始めました。人と繋がるということは、実はものすごいことだと思うんですよね」と執筆の動機を説明。続けて「ちなみに私、家では割と毎日、妻にハグを断られております」と加えて笑いを誘いました。

丸山隆平さん 映画「名無し」大ヒット御礼舞台挨拶

丸山さんは「やっぱり人生で一番長く一緒にいるSUPER EIGHTのメンバー。昨日も一緒に仕事をしていたんですけど、裏でもずっと笑っていますから」と、メンバーとのエピソードをほっこりと語りました。

「あっという間の82分、ジェットコースターのように過ぎ去る」

最後に佐藤さんは「SNSで感想を広めてくださることが、こうしたオリジナル作品のヒットに繋がると思います。何年か後、また名もなきオリジナル作品が新しく生まれるきっかけになるかもしれないので、遠慮なく感想を広めてください」と呼びかけ舞台挨拶を締めくくりました。

「名無し」について

原作は、マンガ配信サイト「コミプレ-Comiplex-」にて絶賛連載中の同名漫画。
数奇な運命を背負った“異能”の男の希望と絶望、そして狂気を描破するサイコバイオレンスな内容で、連続殺人事件の容疑者で「山田」と呼ばれる主人公の得体のしれなさが好評を博す話題作です。

主演の“名無し”(山田太郎)に佐藤さん、身寄りも名前すらもなかった少年期の名無しの名付け親となる巡査・照夫役に丸山さん。そしてMEGUMIさんが、「山田」と同じ児童養護施設で育ち共に暮らしていた山田花子を演じ、佐々木蔵之介さんが連続殺人事件の容疑者「山田」を止めるべく奔走する刑事・国枝を演じます。

ストーリー

白昼のファミレスを襲った無差別大量殺人事件。防犯カメラに残された容疑者の中年男。
被害者は誰もが鋭利な刃物のようなモノで切りつけられていたが、映っているはずの凶器の姿だけが目視できない。鍵を握るのは男の右手。
その手が向かう先には必ず何かが起こる。目に見えない力の秘密に隠された、恐るべき真実から逃がれることはできるのか?

映画『名無し』は、5月22日(金)より全国公開。
佐藤さんが手掛けたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒さんの作画で漫画化。”映像化不可能”とされながらも昨年10月に映画化が決定した経緯を持つサイコバイオレンス作品です。

原作・脚本:佐藤二朗
出演:佐藤二朗 / 丸山隆平 MEGUMI / 佐々木蔵之介
監督・共同脚本:城定秀夫
配給:キノフィルムズ
(C)佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ (C)2026 映画「名無し」製作委員会

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