「兄弟げんかでは一度も勝てなかった」広瀬すずさん『ゆきてかへらぬ』公開御礼舞台挨拶にてバトル経験語る
2025年2月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開中の映画『ゆきてかへらぬ』。
『ゆきてかへらぬ』は、実在した女優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。
広瀬すずさん演じる泰子と、歪で壮絶な愛憎関係で結ばれていく男ふたりを演じるのが、木戸大聖さん(中原中也役)&岡田将生さん(小林秀雄役)です。
そんな『ゆきてかへらぬ』の公開御礼舞台挨拶が、2月27日に行われ、主演の広瀬さん、木戸さん、根岸吉太郎監督が登壇しました。
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登壇者挨拶
広瀬さんは、大正から昭和初期を生きた女優・長谷川泰子を演じ、「何年も心のどこかにあり続けた作品が皆さんに届いていると実感しています」と感慨深げ。初めて挑んだ大正時代の役柄に「『新鮮だった』『カッコよかった』と言ってもらえてうれしいです」と手応えを感じていました。
天才詩人・中原中也役の木戸さんは、「『5回観た』という方もいて、細かいところまで気づいてもらえている」と喜びを語り、「撮影が2年前だったので、今公開されて逆に良かったと言ってもらえた」と笑顔を見せました。
16年ぶりにメガホンを取った根岸監督も「俳優陣の演技を絶賛する声が多く、本当にうれしい」と語ってくれました。
プライベートでの“バトル経験”について
また、泰子と中也の激しい取っ組み合いシーンにちなんで、プライベートでの“バトル経験”についてもトークが展開。
広瀬さんは「兄弟げんかでは一度も勝てなかった」と苦笑いしつつ、「でも必死で戦っていました」と幼少期を振り返りました。
根岸監督は「昭和の学生時代、酔って喧嘩して血だらけになったことも」と笑いを誘い、木戸さんは「妹が相手だったので力ではなく、スポーツで競うことが多かった」と語りました。
「人生を翻弄された出会い」について
さらに「人生を翻弄された出会い」について問われると、広瀬さんは「事務所の社長さん」と即答。「姉が先に芸能界入りし、私は興味がなくて辞めたくて仕方なかった。でも気づけばこの仕事が人生になっていました」と意外な過去を明かすと、続いて木戸さんは「クラスメイトの友人のおかげで今の事務所に出会えた」と、感謝の気持ちを語りました。
ストーリー
京都。まだ芽の出ない女優、長谷川泰子(広瀬すず)は、まだ学生だった中原中也(木戸大聖)と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していた。
東京。泰子と中也が引っ越した家を、小林秀雄(岡田将生)がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ。
しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める評論家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
©︎2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会
配給:キノフィルムズ
公式HP:www.yukitekaheranu.jp
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