柄本佑さん「父から、佑、どこに出ていた?と言われ…」映画『ゆきてかへらぬ』公開後トークイベント
2025年2月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開中の映画『ゆきてかへらぬ』。
『ゆきてかへらぬ』は、実在した女優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。
広瀬すずさん演じる泰子と、歪で壮絶な愛憎関係で結ばれていく男ふたりを演じるのが、木戸大聖さん(中原中也役)&岡田将生さん(小林秀雄役)です。
そんな『ゆきてかへらぬ』の公開後トークイベントが3月23日開催され、出演者の柄本佑さんと根岸吉太郎監督が登壇しました。
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登壇者挨拶
映画上映後、観客からの拍手に迎えられて登場した柄本さん。映画のカメオ出演について、「あの役、うちの父(柄本明さん)も映画を観て、『佑、どこに出ていた?』って言われました」と語り、会場を和ませました。
根岸監督は、柄本さんが映画に出演を希望した経緯について触れ、「風のうわさで、彼が通行人でもいいから出たいと言っていた」と明かし、柄本さんも当時の心境を「押しかけて、通行人Aでもいいから出たいと思った」と振り返りました。
撮影現場での緊張と自由な空気
本作は、根岸監督にとって16年ぶりの長編映画となる作品。
柄本さんは、「ワンシーンだけの出演は緊張しました」と述べ、単身で現場に入る難しさを感じていたと語りました。しかし、監督の現場の雰囲気については、「待っている時間が心地良く、自由に考えさせてくれる。考える楽しさがありました」とも証、監督のクリエイティブなアプローチに感謝の気持ちを表現しました。
観客からの質問にユニークに回答
イベント中、観客から「三人の中で誰に共感する?」という質問が投げかけられる場面も。
柄本さんは、「共感しにくい三人だからこそ、それぞれに共感ポイントがある」と分析し、三人の関係性の深さについても触れつつ「それぞれの個性が映画を進めていく鍵となっているので、共感するかどうかではなく、その関係性を楽しんでほしい」と回答しました。
最後に
トークイベントも終盤に差し掛かり、最後にコメントを求められた柄本さん。
恥ずかしそうにしながらも、「監督を前にして言うのは照れくさいですが、僕にとって『ゆきてかへらぬ』は今年の一番だと思っています」と、映画に対する愛情を語り、最後は「ぜひ周りの方々にも薦めていただきたいです。何度観ても構いませんので、よろしくお願いします」と挨拶。会を閉めました。
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
©︎2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会
配給:キノフィルムズ
公式HP:www.yukitekaheranu.jp
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