宮尾俊太郎「熊川哲也さんと意見の対立は…」バレエ「マダムバタフライ」への想いを語る。制作記者発表会にて
この秋、Kバレエカンパニーの熊川哲也さんが、日本人芸術監督として、プッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」を初めてバレエ化、新作「マダムバタフライ」として上演します。
「蝶々夫人」は、世界で最も愛される日本人ヒロインの物語で、明治期の長崎を舞台に、見習い遊女の少女とアメリカ海軍将校ピンカートンの愛を描いた作品。
今回、ピンカートン役を務める宮尾俊太郎さんが、振付助手も兼任するという事でも注目を集める同舞台。
制作記者発表会では、主要キャストらがそれぞれの思いを語りました。
Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019『マダム・バタフライ』
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制作中の「マダムバタフライ」その状況は?
まず、司会者からの「今、まさに制作中という事ですが、状況はいかがですか」との問いに、今作の芸術監督 熊川さんが、
「全貌が見え始めたかな、という感じ。あと1シーンを残すのみとなりました。」
と語り、会の口火を切りました。
ピンカートン役 宮尾俊太郎
次に、ピンカートン役でもあり、振付助手として制作にも関わる宮尾俊太郎さんに、自身の役割に関して質問が及ぶと、
「毎日、奇跡の連続を見ているよう。」と、その難しくも面白い立場を前に、真剣な表情。
これまではプレイヤーとして一線で活躍してきた宮尾さんですが、今回、ほぼ制作のすべてに関わっているという事で、今までの舞台とは違う想いがあるようです。
また、「熊川さんと意見が対立することは?」との問いには、即座に「ないですね!」と断言。
会場の笑いを誘いました。
最後に、ピンカートン役を演じるにあたって「主人公バタフライの一途さ、悲劇が引き立つよう、ブーイングがもらえるよう頑張りたいと思います。」と語りました。
バタフライ役 矢内千夏、中村祥子、成田紗弥
そして話は、主人公、バタフライ役の3人に。
ファーストキャストである矢内千夏さんは、その役どころについて、
「日本人だからこそ感じ取れる感情、繊細な動きなどを表現できたら。」
主人公バタフライと花魁 2役を兼任する中村祥子さんは、その難しさについて、
「実は、バタフライに関して、自分と重なる部分が見つからないような気がして、表現が難しいな、と感じています。」
最後に、
「国籍や身分の違いを超える愛を、どんな風にステップや音楽にのせて表現できるか…難しいところだと思っています。」と、成田紗弥さん。
「お三方の中にライバル心はあるんですか?」という、ちょっぴり踏み込んだ質問には、熊川監督が「いや~あるんですよ!」と冗談めかして助け船。
取材陣だけでなくキャストにも笑顔が見えました。
そんな布陣で挑む「マダムバタフライ」。
2019年9月27日から、Bunkamuraオーチャードホール / 東京文化会館にて上演いたします。
主催 TBS
会場 Bunkamuraオーチャードホール / 東京文化会館
日程 2019年9月27日(金)~10月14日(月・祝)
*ピンカートン役も、宮尾さんの他、堀内 將平さん、山本 雅也さんのトリプルキャストとなります。
楽しみですね!
Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019『マダム・バタフライ』
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