なんてオシャレ!「石見銀山とその文化的背景」を旅し「とある一人の女性」に会ってきました。【特集:女子旅しまね(13/21)】
2007年に世界遺産登録されたことから、「いつか石見銀山に行ってみたいな~」と考えている方は多いと思います。
かつては、世界の銀の産出量のおよそ3分の1を占めていた、と言われている銀山。
うんうん。ロマンを感じますよね。
しかーし、(勘違いしている方も多いと思うのだけど)世界遺産に登録されたのは石見銀山 単体ではなく「銀採掘を支えた街並みや、積出港として栄えた温泉津温泉街などの周辺地区」も含めたお話。
そして、そんな世界遺産の地で活動していて、世界遺産登録の影の立役者だと言われている、松場登美さんという方がいます。
というワケで、特集:女子旅しまね、今日は、前回ご紹介した温泉津温泉から石見銀山へ移動。松場さんのこと、石見銀山とその周辺情報他をお届けしたいと思います♪
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まずは石見銀山から。
1526年、銀色に光る仙ノ山が発見されたことから、銀の採掘がはじまった石見銀山。
その最盛期は16世紀半ばから17世紀前半。そんなかつての様子に思いを馳せながら、銀山地区へ。たくさんの間歩(坑道)を通り過ぎながら、”実際に中に入って見られるように公開されている”龍源寺間歩まで歩きます。
龍源寺間歩には、当時手作業で掘られたノミの跡が!↓
ちなみにここ石見銀山は、「自然環境と共存した産業遺跡」であることが、高く評価されています。
確かに、当時のそのエシカルな考え方、なんだか、”オシャレ”。
銀採掘を支えた街並み 大田市大森町
銀山地区 に隣り合う、街並み地区、大森
当時の暮らしぶりを感じる武家住宅 旧河島家や、銀山で栄えた商家 重要文化財 熊谷家住宅などの観光スポットがあります。
今日は、冒頭でご紹介した松場さんへの【インタビュー】とともに、彼女が経営するショップ(群言堂)と、宿泊施設(他郷阿部家)をご紹介します。
松場さんは、その活動により、観光庁から観光カリスマに認定された人物。
「本来、私がデザインしたいのは、暮らし、なんです。」と語る松場さんが、人が多く栄えている土地ではなく、あえてこの地を拠点にしたのは、「ここの暮らしと文化を、孫たち、その先の世代に伝えたい」という想いからだそう。
「発展だけではダメ。石見銀山の世界遺産登録は、その周りの暮らしや自然との共存が評価されたんじゃないかな、なんて勝手に解釈してるんです(笑」
「デザインの勉強をしたことはありません。ここに暮らしながら、こういうものが美しい、こういうものが豊だ、幸せだ、ということに触れてきたことが、もしかすると勉強なのかもしれませんね。」
とお話してくださいました。
群言堂(ぐんげんどう)
今では各地に店舗があるコトから、ご存じの方も多いかと思います。ショップ群言堂。
こちらの石見銀山本店↓、実は松場さんによる古民家再生 第一号。
「家に魂が宿る」と考えている松場さんらしい改築。
当時の柱の跡や、壁?などが、そのまま活かされる形で残っています。”オシャレ”!
店内には、松場さんがデザインした服飾アイテムなどが並びます。
猫のてぬぐいや、お米のろうそく。
「えっ」と気になるセレクトプロダクトたちも。
店内にはカフェもあります!
カフェ内の物販コーナーも見逃せない。
群言堂オンラインショップもありますので、直接行けない方はこちらもぜひチェックを。
宿泊施設 他郷阿部家
とある旅ライターさんが、「今まで取材してきた中で、一番好きな宿!」と絶賛していた他郷阿部家(たきょうあべけ)。
松場さんが暮らしている場所でもあります。
こちらもやはり、1789年創建の武家屋敷に手を入れた、古民家再生物件。
まるで、そこで暮らすように旅して泊まる、故郷へ帰ってきたようなひととき。
たった三室しかない、特別なお宿です。
食事も、全員で。
昔ながらの台所、そして釜で炊いた白米が絶品 !!! もちろんそれ以外も。
決して便利ではない古いものに囲まれて過ごす時間。
うーん。”オシャレ”。
女性の一人旅も多いとのことなので、気になる方は、ちょっぴり思い切って一人で出かけてみてもイイかも。
予約は、他郷阿部家のサイトからどうぞ。
他郷阿部家の暮らしとレシピ [ 松場登美 ]
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