なんで口から仏像が出てるの?空也上人が建立した六波羅蜜寺を訪ねました
「そうだ、京都行こう。」2023年夏のキャンペーンでモチーフとして取り上げられている「空也上人像」。
口の中から6体の仏像が出ている…そのインパクト大な見た目から誰もが「あ、なんか見たことある!」というくらい有名ですよね。
今回そんな空也上人が建立した「六波羅蜜寺」を訪ねました。
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六波羅蜜寺と空也上人
六波羅蜜寺の創建は天暦5年。
醍醐天皇の皇子である空也上人が、都で流行していた悪疫退散のため、自ら十一面観音像を刻んで市中を曳き廻り、病人に茶(皇服茶)を授け歓喜踊躍(六斎念仏)して病魔を鎮めるため建立されたそうです。
空也上人像
かの有名な空也上人像は、重要文化財収蔵庫「令和館」に収められています。
(令和館には他にも、地蔵菩薩像をはじめ、平清盛像、運慶像、湛慶像などの仏像も安置されています。)
肉眼で見る空也上人像は、筋肉や血管、服や草鞋の擦り切れ具合までしっかりリアルに再現されていて、現代の人の身長や体型から考えると小柄ながら(時代を考えるとほんとにそれくらいの身長だったんじゃないかという事です)今にも動き出しそうな躍動感がありました。
口から出ている6体の仏像は、多くの庶民の心を救った「南無阿弥陀仏」の1音1音がそれぞれ阿弥陀如来の形になったという伝説を表現しているそう。
ちなみに、こちらは↓本堂にある模刻像です。
皇服茶
さて、今回特別に、空也上人が病人に振舞ったとされる「皇服茶」もいただきました。
通常は、正月の三が日に、1年の無病息災を願い授与されます。
お茶に入れられた梅干しの種はそのまま持ち帰って財布に入れると「財布が風邪ひかない」そう。
開運推命おみくじ
こちらは、女性に人気の「開運推命おみくじ」。
四柱推命を元にしているので、生年月日と性別から導かれる数字を伝えます。
六波羅蜜寺
住所:京都市東山区ロクロ町81-1
アクセス:市バス「清水道」下車徒歩約7分
電話:075-561-6980
拝観時間
8:00~17:00、令和館8:30~16:30
拝観料
境内無料、令和館600円
「そうだ 京都、行こう。」
東海旅客鉄道株式会社が1993年秋にスタートした京都の観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」。
2023年夏は、「六波羅蜜寺」にある「空也上人立像」を興味の入口に、「あなたはどの仏像から入りますか?」をテーマにして京都の様々な仏像・肖像彫刻の魅力を伝えるキャンペーンが始まっています。
教科書で仏像を学んだ時に、難しいイメージを抱いた方にも、「かっこいい」・「かわいい」・「おもしろい」など自分なりの新しい魅力を見つけられるかも?!
今後開催されるイベントなどもありますので、ぜひ公式サイトからチェックしてみてくださいね。
インスタグラムキャンペーンも!
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