練乳缶を温泉に入れると…こんなのはじめて!「兵庫県 湯村温泉」へ「荒湯 生キャラメル」を作りに行こう!
ライターayanです。
前回ご紹介した鳥取の皆成温泉に続き、今日は兵庫県美方郡にあります「湯村温泉(http://www.yumura.gr.jp/)」に来ています!
湯村温泉は、兵庫県と鳥取県との県境近くの春木川沿いに湧く日本屈指の高温(こうおん)温泉。
さて、そんな湯村で食べた、とっておきの手作りスイーツとは♡
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98度の高温泉が大量に湧出する湯村温泉
今回訪れた湯村温泉は、嘉祥元年(848)、今からおよそ1170年前に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古湯。元湯は「荒湯」と呼ばれ98度の高温泉が湧出しています。
日本全国に温泉が湧いている場所は多々あれど、これほど高温の源泉が沸いているというのは、かなり珍しいそう。
ここ湯村温泉で湧出している総温泉量は1分間に2100リットル。
こう聞いてもピンとこないかもしれませんが、1分ごとに牛乳パック2100個分の高温泉が自然に湧き出していると考えるとびっくりしませんか?
そんなわけで、湯村に暮らす人々は、昔からこの「大地の恵み」を生活の一部に取り入れ、温泉とともに生活を営んでいるそうです。入浴はもちろんですが、飲用も可能で、胃の粘膜を整えてくれたり、二日酔い対策にも良いのだとか。
湯村温泉では、温泉旅館だけでなく民家が源泉を持っていて、半径400メートルのエリア内のすべての家庭や事務所、小学校など550戸に温泉が配当されています。
なんと、水道水より温泉のほうが安いので、湯村の人々は、洗面やシャワーはもちろん、洗いものや洗車なども水道水ではなく温泉を使うんですって。
なんて羨ましい!
誰でも気軽に楽しめる荒湯でゆで玉子(荒湯たまご)
さて、やってきたのはそんな湯村温泉の中心地にある源泉 「荒湯」(あらゆ)。
もうもうと立ち上がる湯けむりは遠くからでもよく見えるほどで、近づくと硫黄の匂いが鼻孔を刺激します。
こちら、実は写真のような方法で、一般に開放されています。
地元の人々はもちろん観光客も自由にゆで玉子を作ったり、野菜を湯がいたりすることができるんです。楽しいですね♪
地域の共有財産、コミュニケーションの場にもなっている様子。
というワケに実際に卵を茹でてみましょう!
湯村自慢の98度高温泉に10分強、見事なゆでたまごが出来上がりました。
黄身の色が濃く、灰色に変色もしていません。ゆでたて熱々の「荒湯たまご」、本当においしかったです♪
ちなみに…たくさんの観光客が利用しているので、他の人のたまごと間違えないように目印をつけておくのがコツですよ♪
なお、荒湯のまわりには生たまごを販売しているお店が何軒かありますので、手ぶらで行ってオウケイ。湯村温泉に行ったらぜひお試しください。
コンデンスミルク缶を高温泉につけてつくる「荒湯生キャラメル」
さてさて、源泉の熱を利用して作ることができるのは、ゆで玉子だけではありません。
お待たせしました!!(笑)
お次に体験したのは、コンデンスミルク(練乳)缶を荒湯につけてつくる「荒湯生キャラメル」。
本来生キャラメルは、牛乳、生クリーム、グラニュー糖、蜂蜜、バニラビーンズなど数種類の材料を使う上、それらを焦げ付かないよう付きっきりで調理する必要があるデリケートなもの…
ですが、湯村温泉の高温泉を利用すれば、誰でも簡単に、失敗することなく生キャラメルを作ることができるんです。
…というワケでこちら、この面白い手作りスイーツ体験の仕掛人、開発者である旅館「朝野屋」の社長・朝野泰昌さんと一緒に作っていきましょう♪
市販のコンデンスミルク缶をネットに入れ、ひもをつけて、荒湯につけること5~7時間。
じゃじゃん。コンデンスミルク缶が冷めてから開ければ、ロイヤルミルクティーのようなおいしそうな色になった練乳がお目見え。生キャラメルができあがっています!
時間は少しかかりますが、基本的にはほったらかしなので、「え、こんなに簡単でいいの!?」と拍子抜けしてしまうほど。
温泉たまごは多くの温泉で作ることができますが、特別な反応を起こす必要のある生キャラメルは、98度という高温泉の湯村温泉だからこそ作れるもの。
湯温の低い温泉にコンデンスミルク缶を何時間つけておいても、トロ~っとはしても、スプーンですくって食べられるような固さになることはないそうです。
できあがった生キャラメルをスプーンですくって、ぱくり。やさしい甘さが口いっぱいに広がります。うーん、おいしい!
過去にお取り寄せしたことのある有名な牧場の生キャラメルと比べても遜色ないおいしさとなめらかさ。
これ、お友達や家族といっしょに作ってみんなで食べたら、おいしくて楽しい思い出が作れること間違いなしです。作っている間は、温泉に入って気長にできあがりを待ちましょう♪
その他…
湯村温泉には、露天風呂やサウナも完備された共同浴場「薬師湯」、昭和の街並みが楽しめる博物館「夢千代館」、但馬杜氏伝承展示館「杜氏館」など散策を楽しめるスポットがたくさん。春来川沿いには、天然かけ流しの足湯(ふれあいの湯)もあり、散歩道に設置された湯村を訪れた芸能人や文化人の方々の手形プレートも見て楽しめます。
お問い合わせ先
湯村温泉観光協会
住所:兵庫県美方郡新温泉町町湯98
電話:0796-92-2000
http://www.yumura.gr.jp/
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