カモメと一緒に遊覧船で巡る「伊根の舟屋」伊根湾めぐり

ライター ayan

伊根のまちなか散策、舟屋内部見学

ライターayanです。

城崎温泉から東へ移動し、兵庫県から京都府へ。「丹後松島」「屏風岩」「立岩」など貴重な地質や地形が数多くみられる海岸線沿いに丹後半島をぐるっとまわって、「伊根の舟屋」で有名な京都府与謝郡伊根町の伊根地区にやってきました。

「伊根の舟屋」は、1階が船のガレージ、2階が住居になっているこの地区独特の伝統的建造物。

伊根湾には水際に約230軒の舟屋が群として立ち並んでいます。全国的にもとても珍しい景観で、国の重要伝統的建物群保存地区にも選定されているのだとか。

「海の京都」とも呼ばれるこのエリアは、同じ京都府でも京都市とはまったく雰囲気が違います。

「まるで日本のヴェネツィア!」といったら、おおげさでしょうか。

伊根の舟屋 ブログ 口コミ

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カモメといっしょに遊覧船で伊根湾めぐり

伊根の舟屋群を見たいなら、伊根湾を約25分かけて周遊する「伊根湾めぐり遊覧船」がおすすめ。

湾を取り囲むようにして建つ舟屋を海上から眺めるのは、陸地からではちょっと味わえない風景です。

遊覧船で伊根湾めぐりをするときのお楽しみは、船に群がるカモメたち!

遊覧船で伊根湾めぐり

人なれしているのでしょうか。びっくりするぐらいたくさんのカモメが船のまわりを飛び回ります。

ときおり、水面に降下して魚を取る姿も見られます。湾の内部は波も穏やかで、カモメたちにとっては絶好の狩り場なのかも。

かもめのエサ

船ではカモメのエサ(えびせん)も売られていました。間近でカモメに囲まれたい!という人は試してみては。

伊根湾めぐり遊覧船情報

営業時間:午前9時~午後4時(約25分周遊)
毎時0分、30分毎に運航(繁忙期、多客時には15分毎に運航。)
運賃:大人680円  子供340円

伊根のまちなか散策、舟屋内部見学

遊覧船で伊根湾めぐりを楽しんだあとは、ガイドさんの案内で伊根のまちなか散策。

海から見た舟屋、建物の中はいったいどんなふうになっているのか興味津々でついていきました。

伊根の舟屋は、母屋から道路を挟んで海側の水面ぎりぎりに建てられています。

伊根の舟屋 ブログ 口コミ

1階には船揚場、物置、作業場があり、出漁の準備や漁具の手入れ、魚干物の乾場などに幅広く利用されているそうです。

こちらが、内側から見た舟屋の内部(1階)。ここに船を停めます。1階が車のガレージ、2階が部屋という建物がありますが、まさにそれの船版ですね。

現在、230軒あまりある舟屋ですが、そのすべてが実際に船揚場として使われているわけではないそうです。
(2階の方は変わらず、生活の場、客室、民宿等に活用されているとのこと。)

なんと江戸時代から残る舟屋もあり、日本の原風景を感じさせるなつかしさが漂います。

鏝絵(こてえ)

蔵の壁に見られる文字や絵柄は「鏝絵(こてえ)」と呼ばれ、さまざまな願いが込められているものなのだとか。いろいろな種類があるので探して見るのもおもしろそうですね。

なお、舟屋の歴史や伊根の人々の暮らしなどをもっとよく知りたい人は、「伊根浦散策案内人」に依頼すると、観光ボランティアガイドさんがガイドをしてくれ、通常の散策では見ることのできない舟屋の内部や舟屋がよく見える個人敷地にも入ることができるとのこと。

伊根浦散策案内人

http://slow-ine.jp/guide/

江戸時代から続く造り酒屋「向井酒造」で地酒を試飲

散策の途中、江戸時代から続く蔵元「向井酒造」に立ち寄りました。

向井酒造

向井酒造は宝暦4年(1754年)創業の造り酒屋で、日本で一番海に近い酒蔵を持つことで知られています。

杜氏をされているという若女将の久仁子さんが出迎えてくれました。

伊根満開

お店に一歩足を踏み入れると、ふわんとお酒と酒粕の良い香りが漂います。

向井酒造

お店では試飲も可能なので、気になるお酒があったら試してみましょう。

「京の春」は、地元の魚料理やお刺身によく合う伊根町の定番ともいえる地酒。

その飲み方は、冷・常温・熱燗・ぬる燗とオールマイティ。みんなでワイワイ、がやがや飲むお酒なんですって。

価格は720ml 970円(税込)とお手ごろ。

伊根満開

女性に人気の「伊根満開」は、古代米(赤米)をした、ロゼワインのような色をした日本酒。フルーティーで甘酸っぱいお味は、「これが日本酒!?」と思ってしまうほど。甘めの果実酒のような飲み口で、男性より女性に人気というのもうなずけます。キンキンに冷やして、ロックで飲むのもおすすめとのこと。

美しい赤色のためか、京都丹後半島では慶事のお祝い返しなどにも使われるそうですよ。

伊根満開の価格は、720ml 1,900円(税込)。化粧箱入りは150円アップです。そのほか、伊根満開のお酒をつくるときにでる酒粕の甘酒も販売されていて、私は珍しいピンク色の甘酒を買って帰りました。

向井酒造 データ

住所:京都府与謝郡伊根町平田67
電話:0772-32-0003
FAX:0772-32-0199

舟屋の里公園(道の駅)、レストラン舟屋でぶりしゃぶ定食

散策でお腹が空いたので、伊根湾がみわたせる小高い丘の上にある道の駅「舟屋の里公園」の「レストラン舟屋」で昼食をいただきました。

ここは店内からの眺望が抜群で、舟屋群を眺めながら食事を楽しむことができます。

舟屋定食、ぶり刺身定食、刺身盛り合わせ定食、ぶりしゃぶ小鍋定食、伊根ぶり丼、あら煮定食…どれもおいしそう!

ブリしゃぶ定食

この日私たちがいただいたのは、ブリしゃぶ定食。

富山県氷見市、長崎県の五島列島と共に日本三大ブリ漁場日本三大ぶり漁場である伊根町の冬の味覚尾代名詞「伊根ぶり」を、お刺身としゃぶしゃぶの2種類の食べ方で楽しめる贅沢な定食です。(*写真は、メニュー表にある「ぶりしゃぶ小鍋定食」よりも少しぶりの量が多い、予約限定の定食です。)

ブリしゃぶ定食

じゃーん、見てください、この脂の乗ったおいしそうなブリ! 地元 伊根町で水揚げされた新鮮な「伊根ぶり」は、お刺身で食べれば舌の上でとろけるようなおいしさ。

お刺身でも食べられる新鮮なブリに火を通すのはなんだかもったいない気もしたのですが、せっかくなのでしゃぶしゃぶでもいただきました。

ブリしゃぶ定食

昆布だしの中でブリの身をしゃぶしゃぶすると、余計な脂がおちてさっぱりとした味になります。薬味を入れたポン酢ダレにかためていただくと、お刺身とはまた違ったおいしさです。

お刺身もしゃぶしゃぶも両方楽しめるブリしゃぶ定食は、一粒で二度おいしい、女性好みの定食でした♪

冬場に伊根に旅行されるなら、伊根ぶりは絶対外せませんよ。

道の駅「舟屋の里公園」

道の駅「舟屋の里公園」内にあるお土産物店「伊根浦漁業」は、伊根のお土産ものを買うならぜひ立ち寄たいスポット。

道の駅「舟屋の里公園」内にあるお土産物店「伊根浦漁業」

新鮮なサバをぬか漬けした「サバのへしこ」など伊根の伝統的な保存食、干し魚や干し海老、ワカメなどたくさんの海産物が販売されていて、どれにしようか目移りしてしまいます。

サバのへしこ

向井酒造の地酒「京の春」や「伊根満開」もここで販売されているので、お酒とおつまみをいっしょに買って帰るのもおすすめ。

見て、飲んで、食べて、たっぷり楽しめる伊根町。訪れる際は、ぜひ時間に余裕をもたせて、伊根の雰囲気を味わいながらゆっくりとまわってみてくださいね。

道の駅「舟屋の里公園」 データ

住所:京都府与謝郡伊根町字亀島459
電話: 0772-32-0680
営業時間:10:00〜17:00(※季節により変更あり)
定休日:火曜日

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